「何度言っても聞いてくれない」「話しかけても上の空」そんなわが子の様子に、不安や焦りを感じていませんか。叱り続けてしまう自分を責めているお父さん・お母さんも少なくありません。
子どもが話を聞きにくい背景には、発達特性だけでなく、疲れや不安、周囲の環境、言葉の理解のしやすさなど、さまざまな要因が考えられます。
この記事では、ADHD・ASDを含む発達特性の視点から「話を聞きにくい」4つの背景を整理し、家庭でできる声かけの工夫・先生との連携方法・療育や児童発達支援センターなどの相談先まで、具体的にわかりやすく解説します。子どもの様子を理解し、無理のない関わり方を考えるための参考にしてください。
子どもが話を聞かない理由とは?発達支援の視点から背景を解説
「何度言っても伝わらない」と感じると、ついイライラしてしまいますよね。しかし、子どもが話を聞きにくい背景には、親の言い方や子どもの気持ちだけでなく、注意の向け方や言葉の理解、周囲から受ける刺激など、さまざまな要因が関係している場合があります。
発達支援の視点から背景を整理すると、なぜ一般的な声かけでは伝わりにくいことがあるのかを考えやすくなります。
「聞かない」のではなく「聞きにくい」場合がある
子どもが話を聞かないように見えるとき、実際には「聞きたくない」のではなく、注意を向けることや言葉の意味を理解することが難しい場合があります。
たとえば、声をかけられても別のことに注意が向いたままだったり、聞こえていても指示の意味を理解するまでに時間がかかったりすることがあります。
発達障害のある子どもには、注意の配分や感覚面、コミュニケーションなどに特徴がみられる場合があります。国立障害者リハビリテーションセンターでも、注意がそれやすい子どもへの声かけや、刺激を減らした環境づくりなどの工夫が紹介されています。
ただし、話を聞きにくいことだけで発達障害があると判断できるわけではありません。まずは「なぜ聞きにくいのか」という視点から、子どもの様子を見ていくことが大切です。
発達特性が関係していることもある
子どもが人の話を聞きにくい背景には、発達特性が関係している場合があります。
発達障害には、ADHD(注意欠如・多動症)やASD(自閉スペクトラム症)などがあり、それぞれの特徴は重なり合うことがあります。また、年齢や環境によって目立つ様子が変わる場合もあります。
たとえば、注意を向け続けることが難しい、周囲の刺激に注意がそれやすい、言葉を理解するのに時間がかかるなど、子どもによって困りごとの現れ方は異なります。
大切なのは、「聞けないのは努力不足」と決めつけるのではなく、どのような場面で困っているのかを具体的に見ていくことです。
話を聞きにくい子どもにみられる4つの背景【チェックリスト付き】
ここでは、子どもが話を聞きにくい背景として考えられる4つの要因を紹介します。
以下の項目に当てはまるからといって、発達障害があると判断できるわけではありません。子どもの様子を知るための参考として確認してください。
【注意を向けにくい】
- 呼んでも振り向かないことが多い
- テレビ・ゲーム中は声が届きにくい
- 指示をすぐ忘れてしまうことがある
【言葉を理解しにくい】
- 反応が遅れることが多い
- 「早くして」など抽象的な指示で戸惑う
- 複数の指示を同時に出すと混乱することがある
【周囲の刺激が気になりやすい】
- 教室や外出先で落ち着きにくくなることがある
- 小さな音や動きに強く反応することがある
- 特定の場所・状況で話が入りにくくなることがある
【見通しを持ちにくい】
- 急な予定変更で不安や混乱がみられる
- 「あとで」「少し」など曖昧な言葉に戸惑う
- 次に何が起きるかわからないと不安が強くなることがある
当てはまる項目が多くても、それだけで発達特性があるとは限りません。どのような場面で困りやすいのかを確認し、必要に応じて専門機関に相談することが大切です。
注意が向きにくく話し声が入りにくい
「何度呼んでも振り向かない」という経験はありませんか。注意を向け続けることが難しい子どもは、声をかけられても別のことに意識が向いたままになる場合があります。
たとえば、テレビを見ているときに「ごはんだよ」と呼びかけても、すぐに反応しないことがあります。本人が意図的に無視しているとは限らず、注意の切り替えが難しいことが背景にある場合もあります。
国立障害者リハビリテーションセンターでは、ひとつのことに没頭すると話しかけても聞いていないように見える場合や、新しい刺激に注意が向いて指示を聞きそびれる場合があることが紹介されています。
声をかける前に注意を向けやすい状態をつくることも、伝え方を工夫する方法のひとつです。
言葉の意味を理解するのに時間がかかる
言葉の処理に時間がかかる子どもは、聞こえていても反応が遅れたり、指示の意味がわからず戸惑ったりすることがあります。
たとえば「早く準備して」と言われても、「何を」「どの順番で」すればよいのかイメージしにくい場合があります。
そのため、言葉だけで伝わりにくい場合には、「くつを履く」「カバンを持つ」のように、具体的な行動を一つずつ伝える方法が役立つことがあります。
周囲の音や視覚情報に気を取られやすい
感覚の敏感さや注意の向け方の特徴がある子どもは、周囲の音や動きが気になり、話し声に注意を向けにくくなる場合があります。
たとえば、教室でほかの子どもの音や窓の外の動きが気になって、先生の話に集中しにくくなることがあります。
こうした場合には、できる範囲で周囲の刺激を減らしたり、落ち着いて話を聞きやすい場所を選んだりする工夫が考えられます。国立障害者リハビリテーションセンターでも、感覚の敏感さがある場合には刺激を減らすなどの環境面の工夫が紹介されています。
先の見通しが持てずに不安が強くなる
これからどうなるのかがわからないと、不安や緊張が高まり、話の内容に注意を向けにくくなる子どももいます。
たとえば「あとでお話があります」と言われると、内容よりも「何が起きるのだろう」という不安が先に大きくなる場合があります。
急な予定変更や曖昧な指示に不安や混乱がみられる子どもには、「次はこれをするよ」「ご飯のあとにするよ」のように、具体的な順番や予定を伝える工夫が役立つことがあります。
ADHD・ASD・いわゆる「グレーゾーン」について知っておきたいこと
子どもが話を聞きにくい状態が続くと、発達特性との関係が気になることがあります。ただし、話を聞きにくいという一つの特徴だけでADHDやASDなどを判断することはできません。
ここでは、ADHDやASDに関連してみられることのある特徴と、一般に「グレーゾーン」と呼ばれることがある状態について整理します。
ADHDに関連してみられる聞きにくさの特徴
ADHD(注意欠如・多動症)では、不注意や多動性、衝動性などが特徴としてみられます。注意を向け続けることが難しい場合には、話を聞きにくいように見えることがあります。
- 話しかけても別のことに注意が向いている
- 話の途中で別のことを話し始める
- 指示を聞いていたはずなのに忘れてしまうことがある
- 静かにしている必要がある場面でも体が動くことがある
これらの様子があるからといって、必ずADHDであるとは限りません。子どもの年齢や環境、生活状況なども含めて考える必要があります。
ASDに関連してみられる聞きにくさの特徴
ASD(自閉スペクトラム症)では、対人関係やコミュニケーション、行動や興味の特徴などがみられます。また、感覚の敏感さや鈍感さが生活上の困りごとにつながる場合もあります。
- 曖昧な表現の意味を理解することに戸惑うことがある
- 複数の指示を同時に受けると混乱することがある
- 予定変更などで不安や混乱がみられる
- 興味のあることに強く集中することがある
ただし、ASDの特徴の現れ方には個人差があります。「ちょっと待って」「あとで」などの曖昧な表現が理解しにくい場合には、「3分待って」「ご飯のあと」のように具体的に伝える方法が役立つことがあります。
いわゆる「グレーゾーン」の子どもについて
「グレーゾーン」は一般に使われる表現ですが、正式な診断名ではありません。発達特性による困りごとがみられていても、診断に至っていない場合などに使われることがあります。
診断の有無だけで、子どもの困りごとの大きさが決まるわけではありません。日常生活や園・学校生活で困っていることがある場合には、診断名の有無にかかわらず、関わり方や環境を工夫することができます。
気になる様子が続く場合は、子どもの発達について相談できる窓口に相談してみるのも選択肢のひとつです。
「何度言っても伝わらない」と感じたときに見直したい親の関わり方
話を何度繰り返しても伝わらないと、親も疲れてしまいますよね。伝え方や声かけのタイミングを少し変えることで、子どもが理解しやすくなる場合があります。
家庭ですぐに取り入れられる4つの方法を見ていきましょう。
話しかけるタイミングと距離を工夫する
遠くから声をかけるより、子どもの近くで注意を向けやすい状態をつくってから話しかける方法があります。
たとえば、名前を呼んでから「〇〇ちゃん、ちょっといい?」と伝え、テレビやゲームなどに集中している場合には、区切りをつける時間を設けてから話す方法も考えられます。
目線を合わせることが苦手な子どももいるため、必ずしも目を合わせる必要はありません。子どもが受け取りやすい方法で注意を向けることを意識しましょう。
短く・具体的に・一つずつ伝える
「早くして、準備して、ご飯食べて」と一度に複数の指示を出すと、何から始めればよいのかわかりにくくなる場合があります。
伝えるときは「くつを履いて」「カバンを持って」のように、一つのことを短く具体的に伝えてみましょう。
「ちゃんとして」「きちんと聞いて」といった曖昧な表現よりも、何をすればよいのかがわかる言葉を選ぶことがポイントです。
視覚的なサポートを取り入れる
言葉だけで伝えるのが難しい子どもには、絵や図、文字カードなどの視覚的なサポートが役立つ場合があります。
たとえば、朝の準備の手順をイラストや写真で示すと、声かけだけに頼らず確認できる場合があります。
「あと5分で終わり」と言葉で伝える代わりに、タイマーなどを使って時間を見えるようにする方法もあります。子どもの様子に合わせて、使いやすい方法を試してみましょう。
できたことを言葉にしてこまめに認める
話を聞けたときや、指示に沿って行動できたときは、「聞いてくれたね」「できたね」と具体的に伝えてみましょう。
できたことを認める声かけを重ねることで、子どもが自分の行動を振り返りやすくなる場合があります。
一方で、できなかったことを繰り返し指摘するだけでは、子どもが自信を失ってしまうこともあります。できなかった点だけでなく、できたことにも目を向けてみましょう。
園・学校で先生と連携するために親ができること
子どもの「聞きにくい」という困りごとは、家庭だけで抱える必要はありません。園や学校の先生と情報を共有することで、子どもが過ごしやすい環境や関わり方を一緒に考えやすくなります。
家庭での様子を具体的に共有する
先生に子どもの様子を伝えるときは、「落ち着きがなくて」「話を聞かなくて」といった表現だけでなく、具体的な場面を伝えましょう。
たとえば「朝の支度のとき、何度か声をかけないと動き出しにくい」「テレビがついていると話が入りにくいようです」のように、場面や状況を添えると、先生も様子を把握しやすくなります。
家庭で試してみた工夫や、そのときの子どもの反応も一緒に伝えると、園や学校での関わり方を考える際の参考になります。
担任への相談を「苦情」にしないための伝え方
先生に相談するときは、「なぜ対応してくれないのか」と責める形ではなく、「家ではこんな様子があるのですが、園ではどうでしょうか?」のように、様子を共有する形から始めると話しやすくなります。
「一緒に考えてほしい」という気持ちを伝えながら、家庭と園・学校でそれぞれどのような様子があるのかを共有していきましょう。
連携を通じて子どもの安心できる環境を作る
家庭と園・学校で子どもの様子や対応方法を共有すると、子どもにとってわかりやすい関わり方を検討しやすくなります。
たとえば、家庭でタイマーを使っている場合に園や学校でも活用できるか相談したり、先生が効果的だと感じている声かけを家庭でも参考にしたりする方法があります。
子どもの様子は変化することもあるため、必要に応じて情報を共有しながら、その時々に合った方法を考えていくことが大切です。
子どもの発達支援で活用できる相談先と療育の選択肢
「相談したいけれど、どこに行けばいいかわからない」と感じる保護者もいるでしょう。発達に関する相談窓口には複数の選択肢があり、まず相談して、必要な支援につなげてもらう方法もあります。
発達相談を検討するタイミングの目安
以下のような様子が続く場合は、専門機関への相談を検討してみましょう。
- 声かけをしても、反応しにくい場面が頻繁にある
- 園や学校から集団生活について相談された
- 家庭で関わり方を工夫しても困りごとが続いている
- 子ども自身が「わからない」「できない」と落ち込む場面が増えている
診断がつくかどうかだけで相談の必要性を判断するのではなく、現在の生活でどのような困りごとがあるのかを基準に考えてみるとよいでしょう。
身近に利用できる相談窓口の種類
発達に関する相談先には、次のようなものがあります。相談できる内容や対応方法は自治体・機関によって異なります。
| 相談先 | 特徴 |
|---|---|
| 市区町村の子育て支援窓口 | 身近な相談先のひとつ。必要に応じて適切な支援機関につながる場合があります。 |
| 児童発達支援センター | 地域の発達支援の入口として、子どもや家族の相談に対応する役割があります。 |
| 発達障害者支援センター | 発達障害のある方や家族などを対象に、相談支援や情報提供などを行っています。 |
| かかりつけの小児科 | 子どもの発達について気になる点を相談する身近な入口のひとつです。 |
| 教育センター・教育相談室 | 学校生活や学習、集団生活などについて相談できる場合があります。 |
発達障害者支援センターは、都道府県・指定都市に設置され、発達障害のある方や家族などに対する相談支援、発達支援、情報提供などを行っています。
どこに相談すればよいか迷った場合は、市区町村の子育て支援窓口など、身近な相談先から尋ねてみる方法があります。
療育でどのような支援が受けられるか
療育は、子どもの発達や生活上の困りごとに応じて行われる支援の総称として使われています。支援内容は子どもの状態や年齢、利用する施設などによって異なります。
たとえば、次のような支援や活動が行われる場合があります。
- 言語面への支援:言葉の理解や表現などを支える活動
- 作業療法:生活動作や感覚面などの課題に応じた支援
- ソーシャルスキルトレーニング(SST):人との関わり方などを学ぶ活動
すべての施設で同じ支援が提供されるわけではないため、利用を検討する際には、具体的な支援内容を確認することが大切です。
また、診断名だけで支援の必要性が決まるわけではありません。子どもの困りごとや生活状況を踏まえて、必要な支援を考えていきましょう。
児童発達支援・放課後等デイサービスとは
児童発達支援や放課後等デイサービスは、障害児通所支援に含まれる福祉サービスです。
児童発達支援は主として就学前の子どもを対象とし、日常生活における基本的な動作や知識・技能の習得、集団生活への適応などを支援します。放課後等デイサービスは、就学している障害児を対象とし、学校や家庭とは異なる場での活動や生活能力の向上などを支援します。
利用にあたっては、市区町村による通所給付決定などの手続きが必要です。診断の有無だけで一律に利用できる・できないと決まるものではないため、利用を検討する場合は、お住まいの市区町村に確認しましょう。
児童発達支援センターは、子どもの発達に不安を感じた段階から相談の入口となる機能も位置付けられています。
発達特性のある子を育てる親が自分を責めないために知ってほしいこと
子どもが話を聞けないとき、「自分の育て方が悪かったのかも」と感じてしまう親御さんもいるでしょう。
発達障害は、親のしつけや愛情不足によって生じるものではありません。子どもの特性や困りごとを理解し、その子に合った関わり方を考えることが大切です。
叱り続けてしまうことだけで自分を責めない
何度言っても伝わらないと、ついきつく叱ってしまうことがあります。そうしたときは、自分を責め続けるのではなく、「どう伝えると子どもが理解しやすいか」を考えるきっかけにしてみましょう。
短く具体的に伝える、視覚的な情報を使う、注意を向けやすいタイミングで話すなど、子どもに合う方法を少しずつ探していくことが大切です。
同じ悩みを持つ親とつながることも選択肢
発達や子育てについて悩んでいると、「自分だけがうまくできていない」と感じることがあります。
市区町村が主催する親の会や、発達支援に関する相談・交流の場などが開催されている場合もあります。地域の相談窓口に尋ねてみるのもよいでしょう。
一人で抱え込まず、家族や園・学校の先生、相談機関などに悩みを共有することで、子どもへの関わり方を一緒に考えてもらえる場合があります。
よくある質問
Q1. 子どもが話を聞けないのは、発達障害が原因ですか?
必ずしも発達障害が原因とは限りません。疲れや不安、環境の変化、周囲の刺激、言葉の理解のしやすさなど、さまざまな要因が考えられます。
注意を向けにくい、言葉の理解に時間がかかる、周囲の刺激が気になりやすいといった様子が日常的にみられ、生活上の困りごとにつながっている場合は、発達について相談できる窓口に相談してみるとよいでしょう。
Q2. いわゆる「グレーゾーン」の子どもでも療育や支援は受けられますか?
診断の有無だけで支援の必要性が決まるわけではありません。児童発達支援や放課後等デイサービスなどの障害児通所支援を利用する場合には、市区町村による通所給付決定などの手続きが必要です。
「グレーゾーンだから利用できる」「診断がないから利用できない」と一律に判断せず、子どもの困りごとや支援の必要性について、市区町村の窓口などに確認することをおすすめします。
Q3. 何度言っても伝わらないとき、どう声をかければいいですか?
まず子どもの注意を向けやすい状態をつくり、名前を呼んでから話しかけてみましょう。伝える内容は「一つだけ・短く・具体的に」を意識することがポイントです。
「早くして」ではなく「くつを履いて」のように、何をすればよいのかがわかる言葉を選ぶと伝わりやすくなる場合があります。タイマーや手順カードなどの視覚的なサポートを組み合わせる方法もあります。
Q4. 先生に相談したいけれど、苦情と思われないか心配です。
「なぜ対応してくれないのか」と伝えるのではなく、「家ではこんな様子があるのですが、園ではどうでしょうか?」のように、家庭での様子を共有するところから始めてみましょう。
子どもの様子について家庭と園・学校で情報を共有し、一緒に対応方法を考えることを目的にすると、話し合いを進めやすくなります。
Q5. 発達支援や療育は、いつから始めるのがいいですか?
発達や生活上の困りごとが気になったときは、早めに相談してみることができます。ただし、支援を始める時期は、子どもの状態や家庭の状況、必要な支援の内容などによって異なります。
就学前だけでなく、就学後にも放課後等デイサービスなどの支援があります。年齢だけで「もう遅い」と考える必要はありません。気になることがあれば、まず相談先に話してみるとよいでしょう。
まとめ|子どもが話を聞けない悩みは一人で抱え込まず、必要に応じて発達支援を活用しよう
子どもが話を聞きにくい背景には、注意を向けにくい、言葉を理解しにくい、周囲の刺激が気になりやすい、見通しを持ちにくいなど、さまざまな要因が考えられます。
こうした様子があるからといって、発達障害があると判断できるわけではありません。「聞かない」のではなく「聞きにくいことがある」という視点を持つことで、子どもに合った関わり方を考えやすくなります。
声をかけるタイミングを工夫したり、短く具体的に伝えたり、視覚的なサポートを取り入れたりするなど、家庭でできる工夫もあります。
発達特性や子育てについて気になることが続く場合は、診断名の有無だけで判断せず、子どもが現在どのようなことで困っているのかに目を向けてみましょう。市区町村の子育て支援窓口、児童発達支援センター、発達障害者支援センター、医療機関、教育相談機関などに相談することも選択肢のひとつです。
一人で抱え込まず、子どもの様子を周囲と共有しながら、その子に合った関わり方や支援を一緒に考えていくことが大切です。

