北九州市で放課後等デイサービスを探していても、「施設ごとの違いが分かりにくい」「送迎や支援内容をどのように比べればよいのか迷う」と感じる保護者は少なくありません。
放課後等デイサービスの支援内容は事業所によって異なります。個別支援や集団活動を中心にする事業所のほか、医療的ケア、パソコン活動、就労準備、学習支援、ソーシャルスキルトレーニングなどを取り入れている事業所もあります。
子どもに合う事業所を考えるときは、支援内容だけでなく、対象年齢、送迎範囲、利用できる曜日、施設内の環境なども確認することが大切です。
この記事では、北九州市内にある放課後等デイサービスのうち、公式サイトなどで支援内容や基本情報を確認でき、特徴を比較しやすい5施設を紹介します。掲載順はランキングではありません。
施設情報は2026年8月時点で確認した内容です。空き状況、送迎範囲、営業日、職員配置、支援プログラムなどは変更される場合があるため、利用前に各事業所へ確認してください。
北九州市の放課後等デイサービスを比較する5つのポイント
支援の目的と活動内容を確認する
放課後等デイサービスによって、力を入れている支援は異なります。
学習支援、運動、生活動作、コミュニケーション、就労準備、余暇活動などのうち、どのような活動が多いのかを確認しましょう。
活動名だけで判断せず、子どもの困りごとや希望に対して、どのような方法で支援するのかを見学や面談で聞くことが大切です。
個別支援と集団支援の割合を見る
個別支援を中心にする事業所もあれば、小集団や集団活動を多く取り入れている事業所もあります。
周囲の刺激で疲れやすい場合は、落ち着いて過ごせる場所や少人数で取り組める時間があるかを確認してみましょう。
友達との関わり方や集団でのルールを練習したい場合は、小集団活動の内容や参加人数を確認する方法があります。
職員の資格と具体的な関わり方を確認する
放課後等デイサービスには、児童指導員や保育士などが配置されています。事業所によっては、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などが関わる場合もあります。
ただし、専門職が在籍していることだけで、希望する支援を必ず受けられるとは限りません。専門職がどの程度活動に関わるのか、個別支援があるのかなどを確認しましょう。
対象年齢・営業日・送迎範囲を確認する
同じ放課後等デイサービスでも、受け入れている学年や年齢、営業日、サービス提供時間は異なります。
送迎がある場合も、学校や自宅の場所、曜日、時間帯によっては対象外になることがあります。区をまたぐ送迎が可能かどうかも、事業所ごとに確認が必要です。
見学で施設の雰囲気と安全面を確かめる
公式サイトだけでは、職員の声かけ、活動中の雰囲気、室内の音や明るさ、落ち着いて過ごせる場所の有無までは分かりません。
見学時には、子どもが無理なく過ごせそうか、安全対策や緊急時の対応がどのようになっているかを確認しましょう。保護者への連絡方法や、利用後の様子をどのように共有するかも重要な確認項目です。
北九州市で特徴を比較しやすい放課後等デイサービス5選
ここからは、支援内容や対象年齢などに違いがある5施設を紹介します。実際の利用可否は、子どもの状況、受給者証の支給内容、空き状況などによって異なります。
ブルースター|医療的ケアが必要な子どもを対象に掲げる事業所
ブルースターは、児童発達支援と放課後等デイサービスを運営し、医療的ケアが必要な子どもを利用対象として掲げている事業所です。
公式案内では、人工呼吸器、気管切開、酸素吸入、経管栄養、吸引・吸入、導尿、発作時の薬の管理などが例として示されています。
必要な医療的ケアの内容や子どもの状態によって受け入れ可否は異なるため、主治医や関係機関とも相談しながら、事業所の対応体制を確認する必要があります。
- 所在地:福岡県北九州市小倉南区下石田3丁目4-34
- 電話番号:093-982-0005
- 公式案内上の対象:未就学児~18歳(児童発達支援・放課後等デイサービス)
- 開所日:月曜日~土曜日(祝日を含む)
- 休業日:日曜日・お盆・年末年始
- 送迎:あり。公式案内では事業所から車で30分以内
見学や相談では、必要な医療的ケアへの対応可否、看護・見守り体制、緊急時の対応、送迎範囲を確認しましょう。
スペシャル・ニーズ・サポートカレッジ|パソコン活動や就労準備を取り入れる事業所
スペシャル・ニーズ・サポートカレッジは、小学生から高校生を対象とする就労準備型の放課後等デイサービスです。
公式案内や支援プログラムでは、パソコンを使った活動、タイピング、テクノロジースキル、ソーシャルスキルトレーニング、就労体験などが示されています。
ソーシャルスキルトレーニングは、対人場面や集団生活で必要となる行動やコミュニケーションを練習する取り組みです。
- 所在地:福岡県北九州市小倉北区高峰町1-27 高峰ビル5階
- 電話番号:093-967-7408
- 対象:小学生・中学生・高校生
- 営業日:月曜日~金曜日
- 休業日:祝日、8月13日~15日、12月29日~1月3日
- 送迎:あり。対象地域や時間帯は要確認
見学時には、パソコン活動と集団活動の割合、就労体験の内容、子どもの年齢や発達段階に応じた支援方法を確認しましょう。
つばめ|個別支援と集団支援を組み合わせている事業所
つばめは、児童発達支援と放課後等デイサービスを運営しています。
公式案内では、個別支援、集団支援、グループ支援を組み合わせ、学習支援、ソーシャルスキルトレーニング、創作活動、音楽、余暇活動、外出体験などを行うとしています。
理学療法士や保育士による個別療育、集団療育も案内されています。ただし、専門職がどの曜日や活動に関わるかは、利用前に確認が必要です。
- 所在地:福岡県北九州市小倉南区下曽根1丁目2-33
- 電話番号:093-967-9235
- 放課後等デイサービスの対象:6歳~18歳
- 営業時間:月曜日~土曜日の9時~18時
- 休業日:日曜日・祝日・お盆・年末年始
- 送迎:学校への迎え、自宅への送りに対応
見学では、個別活動と集団活動の時間配分、活動人数、学習支援や運動活動の内容を確認しましょう。
COMPASS小倉北|就学準備や学習習慣に関する支援を掲げる事業所
COMPASS小倉北は、児童発達支援、放課後等デイサービス、保育所等訪問支援を行っています。
未就学児については、集団活動や個別支援を通じた就学準備、荷物の管理、片付け、ひらがなや数などの活動が案内されています。
就学児については、身辺自立、社会性、学習習慣など、学校生活に必要な力を意識した支援内容が示されています。
- 所在地:福岡県北九州市小倉北区片野新町1丁目3-53 おかたビル1階
- 電話番号:093-931-8438
- 受入年齢:未就学児・小学生・中学生・高校生
- 営業日:月曜日~土曜日
- 定休日:日曜日・祝日・12月29日~1月3日
- 送迎:あり
見学では、子どもの年齢に応じた活動内容、個別支援と集団活動の割合、学習支援の進め方を確認しましょう。
こぱんはうすさくら本城教室|SSTや運動・言語など幅広い活動を掲げる事業所
こぱんはうすさくら本城教室は、児童発達支援と放課後等デイサービスを運営しています。
公開されている支援プログラムでは、ソーシャルスキルトレーニング、運動遊び、感覚面への働きかけ、読み聞かせ、言語訓練、レクリエーション、外出などが示されています。
支援内容は子どもの個別支援計画や利用日によって異なるため、希望する支援がどのように行われるかを確認する必要があります。
- 所在地:福岡県北九州市八幡西区本城1丁目3-21
- 電話番号:093-980-3903
- 対象年齢:児童発達支援は0~6歳、放課後等デイサービスは6~18歳
- 営業時間:公式支援プログラムでは9時~18時
- 営業日・サービス提供時間:利用前に要確認
- 送迎:あり
見学では、SSTの具体的な内容、運動・言語活動との組み合わせ、利用できる曜日、祝日や長期休暇中の対応を確認しましょう。
北九州市の放課後等デイサービスの利用料金
サービス費の自己負担は原則1割
放課後等デイサービスを利用した場合、給付対象となるサービス費の自己負担は原則1割です。
ただし、世帯の所得に応じて負担上限月額が設定されます。実際に支払うサービス利用料は、サービス費の1割と負担上限月額のうち低い金額です。
- 生活保護受給世帯:月額0円
- 市町村民税非課税世帯:月額0円
- 市町村民税課税世帯で所得割28万円未満:月額4,600円
- 上記以外の世帯:月額37,200円
所得割28万円未満は、収入がおおむね890万円以下の世帯が目安とされています。ただし、実際の区分は年収だけではなく、市町村民税の所得割額などをもとに決定されます。
認定された負担上限月額は、交付された受給者証で確認できます。
おやつ代や活動費などは別途かかる場合がある
負担上限月額の対象となるのは、給付対象となるサービス費の利用者負担です。
事業所によっては、次のような実費が別途必要になる場合があります。
- おやつ代
- 教材費
- 外出時の交通費や入場料
- 行事費
- 昼食代
利用契約の前に、毎月かかる費用と、行事などの際に発生する費用を確認しましょう。
北九州市で通所受給者証を申請する流れ
1.居住区の高齢者・障害者相談コーナーに相談する
放課後等デイサービスの利用を希望する場合は、子どもが住んでいる区の区役所にある高齢者・障害者相談コーナーへ相談します。
必要書類や子どもの状況を確認するための資料は、申請内容によって異なる場合があります。事前に窓口へ確認してから準備するとスムーズです。
2.障害児支援利用計画を作成する
障害児通所支援の新規・更新手続きでは、障害児支援利用計画の提出が必要です。
原則として、障害児相談支援事業所と契約し、子どもの状況、生活上の困りごと、利用を希望するサービスなどを整理して計画を作成してもらいます。計画作成の利用者負担はありません。
相談支援事業所が見つからない場合や、本人・家族が希望する場合などは、例外的に家族等が作成するセルフプランを提出できることがあります。
3.自治体の確認を受ける
申請後は、自治体が子どもの状況や希望する支援内容などを確認し、サービスの支給要否や利用日数などを決定します。
手続きに必要な期間は申請内容や時期によって異なるため、利用開始を希望する時期がある場合は早めに相談しましょう。
4.受給者証の交付後に事業所と契約する
通所受給者証が交付されたら、利用する放課後等デイサービスと契約し、個別支援計画などを確認したうえで利用を開始します。
見学時点で空きがあっても、受給者証の交付までに状況が変わる場合があります。利用開始時期については事業所と随時確認しましょう。
見学時に確認したいチェックポイント
職員の関わり方と子どもの反応
職員が子どもの言葉や表情を見ながら声をかけているか、一方的に活動への参加を求めていないかを確認しましょう。
初めての場所で緊張すること自体は珍しくありません。見学後の疲れ方や、子どもが感じたことも施設選びの参考になります。
活動内容と個別支援計画
学習、運動、遊び、コミュニケーションなど、どの活動にどの程度の時間を使っているかを確認しましょう。
子どもの困りごとや希望が、個別支援計画にどのように反映されるのかを聞くことも大切です。
送迎・営業日・長期休暇中の対応
送迎対象となる学校や地域、送迎時間、保護者が送迎する必要があるケースを確認しましょう。
通常の学校日だけでなく、土曜日、祝日、夏休みなどの長期休暇中に利用できるかも確認が必要です。
安全対策と緊急時の対応
事故や災害、体調不良が起きた場合の連絡方法や対応手順を確認しましょう。
アレルギー、服薬、発作、医療的ケアなどがある場合は、事業所が対応できる範囲を事前に伝える必要があります。
保護者への共有方法
連絡帳、アプリ、送迎時の口頭報告、面談など、施設での様子がどのように共有されるかを確認しましょう。
困りごとが生じたときに、保護者、学校、相談支援事業所などとどのように連携するかも重要です。
北九州市で放課後等デイサービスについて相談できる窓口
各区高齢者・障害者相談コーナー
通所受給者証の申請、利用手続き、障害福祉制度に関する相談は、居住区の高齢者・障害者相談コーナーが窓口です。
- 門司区:093-321-4800
- 小倉北区:093-582-3430
- 小倉南区:093-951-4126
- 若松区:093-751-4800
- 八幡東区:093-671-4800
- 八幡西区:093-645-4800
- 戸畑区:093-881-4800
北九州市発達障害者支援センター「つばさ」
発達障害のある本人や家族からの相談に応じ、療育、就学、就労、福祉などに関する情報提供や助言を行う機関です。
- 本所:北九州市小倉南区春ケ丘10番2号
- 西部分所:北九州市若松区大字小敷566番8号 小池学園内
- 電話番号:093-922-5523
- 開設時間:月曜日~金曜日の8時30分~17時。祝日・年末年始を除く
北九州市障害者基幹相談支援センター
障害の種別にかかわらず、生活、福祉サービス、就労などに関する相談を受け付ける総合相談窓口です。本人だけでなく、家族や支援者も相談できます。
- 所在地:北九州市戸畑区汐井町1番6号 ウェルとばた6階
- 電話番号:093-861-3045
- 開所時間:月曜日~金曜日の9時~17時45分
- 電話受付:24時間対応
北九州市子ども総合センター
18歳になるまでの子どもの心身の発達、不登校、行動面、家庭での養育などについて、児童福祉司や児童心理司などが相談に応じています。
- 所在地:北九州市戸畑区汐井町1番6号
- 電話番号:093-881-4556
- 電話受付:月曜日~金曜日の8時30分~17時15分
通所受給者証の手続きについては居住区の高齢者・障害者相談コーナー、発達特性に関する専門的な相談は「つばさ」、生活や福祉サービス全般の相談は障害者基幹相談支援センターなど、相談内容に応じて窓口を選びましょう。
まとめ|見学と情報確認を行い、子どもに合う事業所を検討しよう
北九州市で放課後等デイサービスを選ぶときは、支援内容だけでなく、個別支援と集団支援の割合、対象年齢、送迎範囲、営業日、施設の雰囲気を総合的に確認することが大切です。
今回紹介した施設には、医療的ケア、パソコン活動や就労準備、個別・集団支援、就学準備、ソーシャルスキルトレーニングなど、それぞれ異なる特徴があります。
ただし、公式サイトに掲載されている活動が、すべての利用日に同じ内容で行われるとは限りません。職員配置や空き状況、送迎範囲も変わる場合があります。
記事の情報だけで決めず、実際に見学し、子どもが無理なく過ごせそうか、家庭の生活に取り入れやすいかを確認しながら検討しましょう。

